お住まいの配管まわりで常に水が動くような音が止まらない場合、漏水している可能性が高くなります。

とくに、どこにも水漏れしている症状が無いのにもかかわらず、水の音だけが止まらないという場合は水抜き栓といわれる室内の水道の元栓で地下漏水していることがほとんどです。

酷くなると離れた場所にいてもシューッという音が響くようになったり、水抜き栓まわりの床上に水が出てきてしまうこともあります。

この水抜き栓はかなり長いもので、室内に設置されているものであれば1m30cm~1m50cmほどの長さがあり、そのほとんどが床下や土の中に埋められています。

経年劣化すると土に埋まっている箇所から地中部に水が逃げ続けてしまう状況になるため、室内では目に見えて水漏れは確認できないものの、水の音だけが響くという症状になりやすいのです。

様々な形状の水抜栓があり、それによって修理内容が違ってきます。
こちらではごく一般的な札幌市型モデルの4型タイプについて例をあげていきます。

※以下の漏水修理作業は、資格を持った指定水道業者でなければ修理できない規則があります。
一般の方や無資格業者が手をかけると水道料金の減免がおこなえなかったり、ペナルティや様々なトラブルにつながる可能性がありますので必ず水道局指定業者での対応をご依頼ください。
漏水時の作業内容を一般の方にもわかりやすくするために当ページでご紹介していますので、趣旨をご理解くださいますようお願いいたします。 

ステンレスの本体に、白い回転式の手回し操作ハンドルを取り付けられているものが札幌市型といわれる水抜き栓の中の4型モデルになります。
昭和50年代前半から使用されている形状のもので、このタイプの水抜き栓漏水の場合は内部のパッキンのみの交換対応が可能です。

通常は床上に見えている固定部分を緩め、水抜き栓内部金具を引き抜きます。
そのため、室内床上での修理作業だけで完了するケースがほとんどです。

(床上に固定部が見えていない構造のお住まいでは、床下などでの作業が必要になるケースもあります。)

内部のロット棒部品を引き抜くと、下部にピストンといわれる主要部が出てきます。
通常はこのピストンに組み込まれている専用のパッキンが劣化してしまっていることが原因で地下漏水します。

ピストン部分を確認すると、画像の赤丸箇所のパッキンは切れ目が入っており、となりの青丸箇所のパッキンは劣化しすぎて完全になくなってしまっています。
このタイプは計3カ所に専用パッキンが設置されているため、すべて新しいものへと交換していきます。

すべてのパッキンを新品にした後は再び水抜き栓へ戻し通水確認。
漏水音も止まり、水道メーターでの漏水の動きも無ければこれで修理完了となります。

ここで紹介しているのは近年漏水頻度の多いモデルですが、お住まいで使用されているタイプによっても対処が変わってきます。

先ほどの事例の形状と似ていますが、こちらは2型モデルという古い型式の札幌市型水抜き栓です。
水抜き栓本体はステンレスではなく、固定部分付近の形状や内部構造が違い、パッキンのみの交換ができません。
すでに製品の寿命になっている年式ですが、漏水修理の場合はまず下部部品のピストンごと取り替えしてみることになります。

こちらは現在主流となっているレバータイプの水抜き栓。

漏水時には内部のOリングの交換をすることで修理できる場合もありますが、モデルによってはピストン部品ごとの取り替えとなることもあります。


室外に設置されている散水栓なども、室内の水抜き栓と同様の器具が設置されている場合があり、ステンレス本体に白ハンドルという形状のモデルであれば、同じく各所パッキンの交換で修理できる場合が多いです。
ただし、伸縮して地面近くに収納できる形状の散水栓や、下記の水栓柱モデルの場合は高額な修理費になることもあります。

近年はお外の散水栓は画像のような一体型の水栓柱が使われることが多いです。
過去のモデルと比べて漏水症状は頻度が少ないとされていますが、修理する場合には割高な費用になってしまうことがあります。
(修繕は製品メーカーでの対応となる場合がございます)

こちらは電動装置付きの水抜き栓で、一般的には電動水抜き栓と呼ばれます。
室内に操作部(リモコン部)があり、水抜き栓本体上部の駆動部(モーター部)とコード接続されているモデルです。
漏水修理の場合はパッキンの交換で済むことがほとんどですが、別途器具の分解が必要なため、手動操作タイプより若干割高な修理費になることがあります。

このほかにもいくつかの形状の水抜き栓があり、形状によって対処が違います。

また、ごくまれにパッキン部分の劣化以外での漏水が起こるケースもあり、症状によっては地中を掘り起こして水抜き栓本体ごとの交換工事が必要になることもありえます。

こちらは地中を深く掘り上げて水抜き栓の交換工事をおこなったときの画像です。
パッキン交換などの軽微な修理に比べ、1桁違う工事費になってしまいます。
お住まいの床下を掘る場合は、作業スペースの問題や大工工事の有無など状況によって大きく工事内容が変わります。