
「蛇口」「混合水栓」などと言ってもその種類は様々です。
とくに取付けの構造が違うと作業工費なども大幅に違ってきますので注意が必要です。
このページでは主流となっている形状別の混合水栓についてご説明していきます。
お風呂の混合水栓


上記の壁出し型(壁付け型)の混合栓は、ユニットバスなどの壁面にある配管ネジ部に設置されるモデルで、9割程度のお住まいがこの壁出し形状になっています。
壁面に蛇口の金属金具が設置されていることがひと目でわかる形状で、同様の取付け方をするものであればほぼ別メーカーのものでも設置可能です。


それに対して、ユニットバス専用の水栓もあります。
上の画像のように壁面付近には設置されていますが、水栓の壁設置部分がカバーなどで隠されています。
このようなモデルはカバー内を開けると、ごく一般的な混合水栓とはまったく違う構造になっていることが多く、安易に水栓の交換はおこなえないケースがほとんどです。
故障して混合水栓ごと取り替えしたい場合には、まずは水栓の製品メーカーにお問い合わせ・ご依頼いただくことが必要になります。
※ユニットバス専用水栓は、年数が経過すると適合品が製造されなくなることも頻繁にあり、物理的に他の混合水栓を取り付けることができないという可能性もあります。

別な構造の浴室混合水栓としては、上写真のようなデッキ型(壁ではなくユニットバスの洗い場側の一部を土台にして設置されているモデル)もあります。
壁出し型よりも交換作業に手間がかかるうえ、水栓そのものの代金も割高になることが多いです。
また、土台下の配管ピッチ(寸法)も何パターンかあるため、似たような形状でも取り付けができないこともありますので注意が必要です。

こちらは似たような設置方法に思えますが、かなり施工が厄介なモデルです。
先述の洗い場側のユニットを土台にしているものとは違い、浴槽側に取り付いています。
ハンドル部分と吐水金具部分だけが表面に出ており、それが浴槽裏側で接続されている構造になっています。
部分的な修理にしても水栓ごとの交換にしてもかなり手間がかかったり、場合によっては大がかりにユニットの一部を取り外ししなければいけないケースもあります。(ユニット方式ではない浴室の場合は解体工事になってしまうこともありえます)
故障時や交換は原則製品メーカーにご依頼ください。
キッチンの混合栓

上画像のようなワンホール型は、円柱上の本体形状から吐水パイプが伸びている形で、キッチン下の扉内からもぐりこんで蛇口の底部分を固定・配管接続している構造になります。
大半は流し台下の収納扉内に水道配管が見えているため、そこから固定部分を緩めることで取り替えが可能になります。
ただし、LIXIL(INAX)製の上面施工といわれるモデルは古い水栓の撤去が難しい構造になるため、取り替え工事が非常に厄介になるケースが多く、交換工費が大幅に割増しになる傾向があります。
また、流し台下のスペースに配管や接続スペースが見えていない場合(裏板の奥に配管が隠されている場合)なども若干作業費が割増しになることがありえます。

近年の新築住宅ではほぼ使用されませんが、上画像のように土台部分が横に幅広のベース部分がある水栓は、交換に手間がかかるモデルになります。
流し台裏側に通っている水とお湯の配管に、見えない箇所で接続されていることがほとんどですので、流し台自体を取り外したり、水道配管の部分交換も併せておこなわなければいけないことも多く、他の形状の混合水栓交換よりも割高になってしまいます。

この箇所をある程度の範囲で露出させないと水栓交換ができない構造です

頻度は少ないですが、壁面部分に取り付けられているキッチン水栓もあります。
こちらはほとんどの場合、露出している部分のみの作業で済むため、他の構造よりもかかる手間が少ない傾向があります。
ただし、壁面裏側の配管部分がもともと構造上固定不十分な状態ですと、同じく流し台をいちど取り外さなければいけなくなる事例もありますので注意が必要です。
